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トルコリラ円 半額バーゲンの理由①

なぜトルコリラは下落し続けているのか?について

 

先日お話させていただいた、問題児トルコリラですが、

たった2,3年で半額になってます。

 

当時買いを入れてたらと思うと恐ろしいですね。

 

トルコの何がいけないかというと、いくつかあるんですが、

・政治問題:EUに加入したいのにEU側とうまく政治が行えていない事

・中東問題:クルド人との紛争

・金融政策問題:インフレなのに政策金利を下げようとしている事

などがあげられます。

 

特に3つ目の政策金利は非常にトルコリラ下落の要因となっています。

どいういう問題かというと、

トルコの経済状況は良く、物価がどんどん上がっていってます。

いわばインフレを起こしているのです。

 

適度なインフレ(2、3%程度)は好ましいと経済的に思われてますが、

トルコの場合10%を超えており、これは物価が上がりすぎてトルコリラの価値がどんどん下がっているとみなされるので、非常に通貨的には危険な状態なんです。

 

こういう状態を打破する対策として世界的に政策金利を上げる事を一般的に行います。

政策金利とは銀行の銀行である中銀が銀行にお金を貸す際の金利のことですが、

この金利を上げると

⇒銀行はお金を借りずらくなる

⇒銀行はお金が少なくなるので、企業にお金を貸しづらくなる

⇒企業はお金を大事に使うようになる

市場がお金を節約しだす

⇒市場にお金が回りずらくなる

⇒インフレが止まる

 

というロジックでインフレを抑えるのがセオリーなんですが、

トルコはそれをやらない。

 

実は数年前にやったんですが、その際は予想通りトルコリラの価値が上昇し

トルコリラ円が1年ほどで10円も上がりました。これは当時のリラの20%ほどの上昇にあたります。

わかりやすくドル円で言いうと1ドル100円が1年後120円まで上昇するような事です。

 

ではなぜ中銀は政策金利を上げないのか?

 

トルコ中銀は理解できていないから?

いや、中銀の方はすごく頭脳にすぐれているのでセオリーを理解できていないはずはなく、おそらく政府の力があると思われております。

 

え?中銀は政府から独立していないのか?と思われる方も多いと思いますが、

トルコは中銀は独立した機関と言ってます。

しかし世間の見方は政府の圧力に屈していると思われているのです。

 

政府とは現トルコ大統領のエルドアン氏の事なんですが、、、

トルコリラ下落の原因、彼が非常にキーマンになっていると市場は見ております。

 

少し長くなりましたので、次のブログで「トルコ政府の圧力」について説明させてください。

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