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NYダウ下落

本日の日経平均は前日比286円安の2万1031円で大引けでした。

これは、昨日のNYダウ平均がハイテク株や半導体株が中心に売られて344円安となった影響みたいです。

 

一時は511円安となりましたが、終盤に反発しております。

 

現在の為替変動要因は、

・米中の貿易戦争の進展

・米政府によるアメリカの重役の辞任

・ロシアの元スパイ襲撃事件への対応でEU、アメリカが足並み揃えロシアの外交官を国外追放していること。それに対してのロシアの対応

です。

 

また、ドルの円安進行に対して、世界の中銀がどう対応するかもそろそろ気になるところです。

 

EUで言うと、

・イギリスのEU離脱交渉の進展は円安要因です。

 

トルコは、

・トルコ外交がうまくいっておらず、いいニュースが流れてきません。

なので、トルコリラ安は進展していくばかりです。

 

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今日の指数発表:

・21:30 アメリカ実質GDP

・23:00 アメリカ中古住宅販売成約指数

 

今週は様子を伺うスタートになりそう

先週はアメリカの関税策を受け中国との貿易戦争開始されたこともあり、

大きく株、為替ともに下落しました。

また、アメリカの同盟国の日本も現時点ではまさかの関税対象国となってます。

 

週末はこれといった動きはなく、この円高を市場はどうとらえるかが来週の大きな動きの要因になりそうです。

 

その他の要因は

・森友問題はおさまったのかな?

・元ロシアスパイ暗殺未遂事件はロシアが問題を起こして、なぜか未だに強気でいて動きなし。

・トランプ大統領の主要人物を次々に辞任させていく問題はエスカレートしてきそうです。

・EU離脱交渉はいい流れで進められています。(ポンド、ユーロ高要因)

・トルコのエルドアン大統領独裁政治問題(大きくトルコリラ安進行中)は、今週のエルドアンとEUとの会議で進展あれば、少しトルコリラ高になりえる。が、上昇は他の要因に比べ弱いと思う。

・オーストリアドルは米中の貿易戦争を受け、中国と貿易を活発に行うオーストリアの影響を危惧して大きくAUSドル安になってます。

・また、米中の貿易戦争の影響範囲が見えていない今、先週末の様に下がりすぎと判断され上昇もあり得ます。

 

ただし、今週は様子見のスタートとなりそうです。

また、今週末の金曜は30日かつ、イギリス・日本企業の決算月の末と大きく動くと思われますし、投資家や機関投資家も仕掛けてくる可能性が非常に高いです。

 

来週は投資家としての腕の見せ所ですが、挑まないのも作戦です。

トルコリラ円 半額バーゲンの理由②

なぜトルコリラが半額になったのか?

 

ここ数年下落している大きな要因について、トルコ中銀が政策金利を上げないからと前回は説明いたしました。

また上げない理由は政府にあると説明しましたが、

 

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現在トルコの大統領はエルドアンという男性です。

 

彼非常に優秀で2014年8月に大統領になるまで、No2の首相として10年以上勤めあげました。当時のトルコは国力も強くなく、外交力もうまくなかったのですが、

エルドアン氏は優れた外交力で各国と良好な関係を気付き上げ

彼しかいないと思われて大統領になった人物です。

 

ただ、近年が少し独裁政治ともとれる動きをしており、

支持率も低下して昨年の2017年に行われた大統領選ではわずかに過半数を上回り当選して再度行われたらおそらく再選はないだろうと思われております。

2017年の選挙もいくつもの怪しいことがあったんですが、、それはさておき。

 

そんなエルドアン大統領は政策金利を非常に下げたがっています。

何度もインフレを止めるためには政策金利を下げるべきだと発言し、そのたびトルコリラが暴落しているのですが、

 

彼がそこまで下げたがる理由は支持率を上げたいからだといわれており、

政策金利を下げる

⇒銀行はお金を借りやすくなり、企業にも貸しやすくなる

⇒企業はお金を借りやすくなり事業がやりやすく都合がいい

⇒その政策をする大統領を企業は支持する

 

からだろうと思われてます。

もちろんエルドアン大統領は、そんなことは言わず、インフレを止めるためと言ってますが、

 

誰か彼の暴走を止めてほしいのですが、

ただ、エルドアン大統領は強気な政治を行いアメリカに対しても決して屈したりはしません。プーチン大統領みたいなんです。ちなみにプーチン大統領とはうまが合うようで、関係は良好です。

 

そんな国際的に地位を気付きあげているエルドアン大統領に対抗できる政治家は現在トルコにはおらず、(いや出る杭は排除されるのもあるのですが、)誰もとめられない状況というわけです。

 

中銀は、世界の金融人から非常にたたかれており、

「トルコ中銀に金融を理解しているものはいない」など酷評されてます。

ただ、中銀も政策金利を上げなくてはと思っているのですが、怖くて逆らえないのが現状だと思われてます。

 

恐れるなと思いたいですが、2016年にあった政治へのクーデターの結果
軍関係者、検察当局や判事など司法関係者の約7,500人以上が拘束され、
警察官約7900人、地方の知事や首長30人を含む公務員8700人が解任されたくらい、

厳しい罰が待っているとなると中銀も動けないみたいです。。。

 

トルコリラ円 半額バーゲンの理由①

なぜトルコリラは下落し続けているのか?について

 

先日お話させていただいた、問題児トルコリラですが、

たった2,3年で半額になってます。

 

当時買いを入れてたらと思うと恐ろしいですね。

 

トルコの何がいけないかというと、いくつかあるんですが、

・政治問題:EUに加入したいのにEU側とうまく政治が行えていない事

・中東問題:クルド人との紛争

・金融政策問題:インフレなのに政策金利を下げようとしている事

などがあげられます。

 

特に3つ目の政策金利は非常にトルコリラ下落の要因となっています。

どいういう問題かというと、

トルコの経済状況は良く、物価がどんどん上がっていってます。

いわばインフレを起こしているのです。

 

適度なインフレ(2、3%程度)は好ましいと経済的に思われてますが、

トルコの場合10%を超えており、これは物価が上がりすぎてトルコリラの価値がどんどん下がっているとみなされるので、非常に通貨的には危険な状態なんです。

 

こういう状態を打破する対策として世界的に政策金利を上げる事を一般的に行います。

政策金利とは銀行の銀行である中銀が銀行にお金を貸す際の金利のことですが、

この金利を上げると

⇒銀行はお金を借りずらくなる

⇒銀行はお金が少なくなるので、企業にお金を貸しづらくなる

⇒企業はお金を大事に使うようになる

市場がお金を節約しだす

⇒市場にお金が回りずらくなる

⇒インフレが止まる

 

というロジックでインフレを抑えるのがセオリーなんですが、

トルコはそれをやらない。

 

実は数年前にやったんですが、その際は予想通りトルコリラの価値が上昇し

トルコリラ円が1年ほどで10円も上がりました。これは当時のリラの20%ほどの上昇にあたります。

わかりやすくドル円で言いうと1ドル100円が1年後120円まで上昇するような事です。

 

ではなぜ中銀は政策金利を上げないのか?

 

トルコ中銀は理解できていないから?

いや、中銀の方はすごく頭脳にすぐれているのでセオリーを理解できていないはずはなく、おそらく政府の力があると思われております。

 

え?中銀は政府から独立していないのか?と思われる方も多いと思いますが、

トルコは中銀は独立した機関と言ってます。

しかし世間の見方は政府の圧力に屈していると思われているのです。

 

政府とは現トルコ大統領のエルドアン氏の事なんですが、、、

トルコリラ下落の原因、彼が非常にキーマンになっていると市場は見ております。

 

少し長くなりましたので、次のブログで「トルコ政府の圧力」について説明させてください。

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トルコリラ円 FX過去13年

こんにちは、3/4日週の市場はトランプ大統領の関税案に対し世界の各国が驚かされ、この案結局導入される形となり、今後貿易戦争がはじまりそうです。

 

一方で北朝鮮が核廃止をほのめかしており、去年の大きな地政学的懸念だった問題が1つ解決に向かいそうです。

 

今回は、話変わってトルコリラのお話

 

■トルコリラ円

まずは見てくださいこのびっくりするくらいの滑り台を

 

 

こんな暴落があっていいのでしょうか?

なぜこんなことになってしまったのでしょう?

 

[2004年まで]

リラはハイパーインフレに悩まされており、

 

IMF(国際通貨基金)という為替相場の安定を活動目的としている組織の監視下に置かれていました。

 

[2005年]

そこでトルコはデノミ(通貨単位を変更または新通貨設定)を実施し新トルコリラを発行しました。

その結果為替レートは上昇しはじめました。

 

[2006年]

EUに加盟したいトルコはEU側を加盟に向けた交渉を開始します。

その際、IMFは「トルコ経済は良好だよ」と言い、トルコがEUに加盟できる期待と経済が良好なことからトルコリラはさらに上昇しました。

 

[2008年]

9月15日に起こったリーマンショックの影響で大暴落。

 

[2009年]

トルコがG20に参加したこともあり暴落がとまりました。

 

[2010年]

ただ市場はリスクオフトレードの傾向が強く、円高が始まり再び下落しました。

 

[2012年]

アベノミクスにより円安トレンドに変わったおかげで上昇。

 

[2013年]

経済成長率低下の懸念がある中で反政府デモが勃発、そこにシリア紛争も飛び火して、

再び暴落。

 

[2014年]

1月、見かねたトルコ中銀が政策金利の大幅上昇を発表

7.75%→12%(4.25%引き上げ)

その結果14年は上昇することになる

 

[2015年]

回復の兆しが見えないトルコ経済成長に加え6月に総選挙が控え、

市場はリスクオフの傾向で下落。

 

 

[2016年]

経済の回復がみられ、政治も良好に進んでいた一方で

高いインフレに対する懸念で通貨事態は下落。

また、イスラム国などの中東問題の影響も相まって下落。

 

[2017年]

米国の経済が良好なことから世界的に円安傾向。

投資家がリスクテイクの投資をしたことで、トルコリラ上昇。

 

そんなこんなで、トルコリラは振れ幅が大きい通貨です。

ではなぜ買うのかというと、多くの投資家は非常に高いスワップポイントみ魅了されていることと、そろそろ底が来ているのでは?という思いがあるみたいです。

 

【まとめ】

トルコリラここ10年下落していて危険だけど、スワップポイントすごいし、もう底じゃないかなと思う投資家に人気。

 

 

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