過去数年のポンド円 増減理由
以下は過去数年のポンド円増減です。
大まかに過去数年のポンド円増減の要因を書き出していきます。
■ポンド円
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【2016年】
イギリスのEU離脱是非を問う国民投票で離脱が決定し大暴落した2016年6月。
高値177.36 安値124.72
【2017年】
2017年は離脱に向け行った1次交渉が為替変動の最重要事項の1つであった。
EU市民権の保全、離脱に必要な清算金、北アイルランドの国境問題が最後まで残ったが、
EU側の要求の600億ユーロに近い500億ユーロにてイギリスが妥協し合意したことなどあり何とか17年12月に2次交渉に進める事になった。
17年はそれ以外は北朝鮮の核実験などの地政学問題やトランプ大統領の政治に動かされたが、順調に16年の大暴落から回復の一途をたどった。
高値153.38 安値135.58
【2018年】
・離脱交渉
ー時期
2019年3月までにEU離脱が必要で今年は離脱交渉が最も激しく動くと思われる。
完全な離脱については、とは言っても関税問題はすぐは解決できないと双方が見ている為、イギリスは2021年3月までは移行期間を設けたいとしていたが、EU側は2020年12月までしか待てないと強く主張している。(14年から始まるEUの多年度予算の期間が20年12月に終わる事から)
ー課題
北アイルランド国境問題
EU市民の扱いやEU法の適用問題
EU離脱辞める派の脅威(EUでいいじゃんと考える人はかなり多い)
その他細かいのが多数と今後見えてくる問題も多数あるはず
・イギリスの経済
離脱したはいいがEU経済からはずれることで経済力が低下すると当然為替に大きく響く。
メイ首相はこれまで以上の経済交流を目指し中国、中東などに積極的に営業している。
EU離脱に伴い銀行をはじめ多くの企業がEUへ本社を移行させることを検討している。
イギリス経済は
・メイ首相辞任の脅威
EU離脱問題や首相の統率力の低下をめぐり党内の反対勢力による退陣圧力が高まっている。
・地政学問題
トランプ大統領の政治
中東のイスラエル問題やトルコ・クルド人問題
北朝鮮問題(今年に入りいい方向に向いだした)
これらが主に円高の要因になってきます。
一方で15年から大幅に下落したポンドは状況が良ければ17年のように上昇の傾向が見られます。