NYダウと為替連動
欧州時間の為替の動きは、NYダウに連動する形で動いています。
NYダウは前日比で492ドル下落の2万3541ドルスタートとなり、
為替市場もそれに合わせて大幅円高スタートでしたが、現在NYダウは238ドルのマイナスまで戻ってきてます。
為替も円高分を取り戻したかたちになっております。
今日の市場は中国のアメリカへの関税案の影響を市場がどう見ているかが変動の要因となっております。
トランプ大統領や中国の財政省は相次いで貿易戦争であることを否定しており、
市場への影響をとどめている形になっております。
ただ、アメリカ側は中国との貿易について、話会いは行う意思はありますが時期については全くの未定としております。
5月末までにできるかもわからないと発言しており、この話長引きそうです。
一方で、米中以外への影響はどうなのかというと、今のところさほど影響があるとはいいがたく、中には漁夫の利という経済学者もおります。
確かに考え方としては、
米中の双方で輸入が減る、需要は減らない
⇒他国から輸入する
⇒他国の輸出額が増える
⇒他国の経済がよくなる
という単純な考えもできます。
実際こううまくさせてもらえないんでしょうが。
NYダウ下落
本日の日経平均は前日比286円安の2万1031円で大引けでした。
これは、昨日のNYダウ平均がハイテク株や半導体株が中心に売られて344円安となった影響みたいです。
一時は511円安となりましたが、終盤に反発しております。
現在の為替変動要因は、
・米中の貿易戦争の進展
・米政府によるアメリカの重役の辞任
・ロシアの元スパイ襲撃事件への対応でEU、アメリカが足並み揃えロシアの外交官を国外追放していること。それに対してのロシアの対応
です。
また、ドルの円安進行に対して、世界の中銀がどう対応するかもそろそろ気になるところです。
EUで言うと、
・イギリスのEU離脱交渉の進展は円安要因です。
トルコは、
・トルコ外交がうまくいっておらず、いいニュースが流れてきません。
なので、トルコリラ安は進展していくばかりです。
今日の指数発表:
・21:30 アメリカ実質GDP
・23:00 アメリカ中古住宅販売成約指数
ポンドがおかしな動き
ポンドが昨日から急上昇しておりましたが、本日の15時頃をピークに
150.49から2時間あまりで149.37まで急降下してます。
おそらく本日までの急上昇は米中の貿易戦争へのリスク回避への懸念がなくなった事からのリスクテイクで上昇。それに加えイギリスのEU離脱が順調という事への安心と思われます。
また、本日の急降下は、3月末に多くの日本企業が決算月を迎える事から、
期末配当を狙った投資家が買いに転じたのでは?と予想されます。
(期末配当は期末の3営業日前の本日15時に株を持っている株主が権利者となる)
ちょうどその時間移行は売りに転じたと思われます。
ちなみにイギリスの多くの企業も3月に決算月を迎える事から同じようなことがおこる可能性はあります。
リスクテイクが進行中
本日は朝から円安が進行しています。
円安かつドル安です。
ポンドやユーロが米中貿易戦争に巻き込まれないとの見方が強まりポンド、ユーロ高が継続されています。
あと、豪ドルも上昇しています。
米中は現在貿易交渉の真っただ中で、おそらくこのまま米が貿易戦争を実施し、中国へ多額の関税をかけることになりそうです。
中国も米に対し関税をかけることになりそうです。ただ中国の負担額のほうが大きいので、今後中国がどう仕掛けるかきになるところです。
アメリカは本日も政府の重要人物解任報道がされており、
トランプ大統領の独裁化が増していきそうです。
その場合ドル安がが進行することになりそうですが、
トランプ大統領自体はドル安を全く悪い事と思ってないので、
進行はとまらないのでは?との見方が強くなっています。
ドル安でアメリカの輸出が活発化すれば良いとも考えてそうです。
今週は様子を伺うスタートになりそう
先週はアメリカの関税策を受け中国との貿易戦争開始されたこともあり、
大きく株、為替ともに下落しました。
また、アメリカの同盟国の日本も現時点ではまさかの関税対象国となってます。
週末はこれといった動きはなく、この円高を市場はどうとらえるかが来週の大きな動きの要因になりそうです。
その他の要因は
・森友問題はおさまったのかな?
・元ロシアスパイ暗殺未遂事件はロシアが問題を起こして、なぜか未だに強気でいて動きなし。
・トランプ大統領の主要人物を次々に辞任させていく問題はエスカレートしてきそうです。
・EU離脱交渉はいい流れで進められています。(ポンド、ユーロ高要因)
・トルコのエルドアン大統領独裁政治問題(大きくトルコリラ安進行中)は、今週のエルドアンとEUとの会議で進展あれば、少しトルコリラ高になりえる。が、上昇は他の要因に比べ弱いと思う。
・オーストリアドルは米中の貿易戦争を受け、中国と貿易を活発に行うオーストリアの影響を危惧して大きくAUSドル安になってます。
・また、米中の貿易戦争の影響範囲が見えていない今、先週末の様に下がりすぎと判断され上昇もあり得ます。
ただし、今週は様子見のスタートとなりそうです。
また、今週末の金曜は30日かつ、イギリス・日本企業の決算月の末と大きく動くと思われますし、投資家や機関投資家も仕掛けてくる可能性が非常に高いです。
来週は投資家としての腕の見せ所ですが、挑まないのも作戦です。